「楽しく働く」この簡単だけど難しいあり方を考える【里見宗律のワーケーションのすゝめ #1】
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「楽しく働く」この簡単だけど難しいあり方を考える【里見宗律のワーケーションのすゝめ #1】

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「クラウドであたらしい働き方を」ネクストモード株式会社の里見 宗律です。

先日、高知県日高村にあるワーケーション施設「とまとと」の企画運営担当である小野さんとお話しさせていただく機会があったのですが(記事は近日公開)、その際に「楽しく働くことが生産性をあげる」というテーマについて改めて考えることになりました。

私は、地方創生は「活力のある地域」から行われると考えます。では活力のある地域にしていくためにはどうしたら良いのか?きっとそれは、都会で仕事をする人たちにとっての「生産性をあげる」という課題と同じタイプの“問い”だと思います。

このように、私が日々行っている「ワーケーション」は、自分を見つめ直す良いきっかけになります。

今回は、地方創生への取り組みの中でも「楽しく働くには」という切り口で、考察を深めて参りたいと思います。この記事が、地方創生へ取り組む皆さんにとって、考え方の参考になりましたら幸いです。

記事を書いた人

リクルート社の「WILL CAN MUST」

図3

<WILL CAN MUST 生きがいの図>


「WILL CAN MUST」では、会社における個人の役割を3つに分類して位置付けることで、一人ひとりの主体的な想いを目標に結びつけています。

● WILL:自分がやりたいこと、会社での理想像
● CAN:できること、強み、能力、克服したいこと
● MUST:社会から求められていること、頼られること、お金を払ってもらえるもの

私は、この3つが重なるところに仕事のやりがいが生まれてくる、というのがリクルートの考え方ではないかと思います。WILLだけでなく、CANとMUSTが重なるところを求める点が重要なところで、楽しいこと、やりたいことだけを求めているわけではありません。

しかし、WILL CAN MUSTの3つが重なる部分を求めるなんて言われると、なかなかハードルが高いと思うのではないでしょうか?また、自分の理想を追い求めるには、今の会社は合わないと考える方もいるのではないでしょうか?

以下で、このWILL CAN MUSTとの向き合い方についての案をお伝えします。


最初はできること(CAN)を増やす?

図4

<できること(CAN)を増やすイメージ>

ひと昔前までは、まずはCAN(できること)にフォーカスして考える、ということが重要だと考えられていたと思います。WILL CAN MUSTの3つを求めることが困難な原因として、もしかしたら、強み=CANが不足しているのかもしれない、そう考えるのが普通の考えでした。

この考え方によれば、経験が少ない人が描くWILLは、理想のビジョンが先行していて、その基礎となる経験やスキルに限界があるかもしれない、ということになります。自分に向いているのか、本当にやりたいことなのか?を判断するフェーズにも至っていないかもしれないからです。 特に新入社員は会社に入って間もないため、MUSTを正しく理解できておらず、ふさわしいCANに辿り着けてないことが多いかもしれません。

そのため、一般的に新卒採用は、中途採用と比較すると即戦力ではなく、すぐに会社に貢献することも期待されていませんでした。

強みであるCANを少しも広げないうちに、自分のWILLについて理想を語るのは言い訳に聞こえるため、どこに行っても先輩や同僚に信頼される可能性が低い、という考え方がここから生まれます。

もっとやりたいこと(WILL)を大事に

図5

<WILLの大きさまでしかCANは伸びない>

しかし、私はCANを増やすことよりも大切なことがあると考えています。それは、WILL(やりたいこと)を持つことです。楽しく働くためには、このWILLが最も大切なはずです。やりたいことや理想の未来。これが無いのに、黙々と我慢してCANを増やすことができるでしょうか?

かつての日本ではそれが許されたのかもしれません。昭和の高度経済成長期は、我慢していれば着実に成功に結び付いたからでしょう。 しかし価値観が多様化したこの時代においては、従来のやり方がしっくりこないと思っている人が増えているように思います。

「自分は何をやりたいのか」という自分を動かす原動力=WILLに気づいていないと、私たちは得てして他人からの評価だけを気にしがちです。他の人から与えられた課題をクリアして、いい評価を得る。それだけだと組織の操り人形になってしまいます。評価のシステムが整った大きな会社であればあるほど、自分を見失ってしまうかもしれません。

そんなときは、WILLから考えて、そのために自分に何ができるか=CANを導くことができれば、主体的な働き方ができるはずです。そう考えて、私が新しく会社を作るときには、WILLを大切にしてカルチャーを整備していきました。 クラウド専業の会社であるネクストモードのWILLは、以下のようなものです。

「クラウドを使った効率的な働き方をお客様に提供することで、これまでの非効率な働き方を変えたい。Engineerの守備範囲がひろがり下請けではない働き方ができるクラウドの良さ、場所にとらわれず働けるクラウドの良さ、ネクストモードが目指す、少し先の未来をもっと世の中に広めたい」

このWILLを社員と共有してはじめて、ひとりひとりの理想の未来が描けると思っています。

だからこそ、最初にCANだけを増やすという考え方には、少し違和感があります。WILLがなくてCANを増やす状況を例えるならば、「いい大学にいかなければ将来が見込めない」と言われて受験勉強を「させられた」ときのように、本来的なやりたいことがないままに闇雲に耐えている状況です。これでは、本来的な主体性が発揮されていないのではないでしょうか。

WILLがなければ、仕事は義務になり、やらされているものになりかねません。若いうちはCANが少なくて当たり前です。WILLを大切にして、CANを伸ばしていく。WILLはCANを伸ばす原動力です。WILLが大きいほど、大きなCANに辿り着けると言えるのではないでしょうか。

働くと遊ぶは一緒でいい

冒頭にお伝えした高知県日高村の小野さんは、「とまとと」というワーケーション施設で楽しそうに働いていました。 震災をきっかけに自分にとっての幸せとはなにか?を考えるようになり、地域で何かを育む活動がしたいというWILLに動かされて東京から日高村に移住したとおっしゃいます。

その姿は、まさに働くと遊ぶが一体となっていて、いつもその瞬間が勤務中なのか、遊んでいるのか、どちらかわからないような素晴らしいマインドで過ごされていました。

初対面のときから、楽しそうな笑顔で次々と新しいアイデアを語りはじめ、日高村での発見や体験をドバドバとお裾分けくださいました。 そのひとつが、日高村ならではのものを使ったサウナのフレーバーやトマトの試作品で、試供品のメンタル改善のドリンクをいただき、美味しいスパイスカレーをお腹いっぱい食べさせてくれました。

図6

<日高村のスパイスカレー>

実にギブ・ファーストにあふれた体験で、社会貢献をWILLとしているにも関わらず、生真面目さや堅苦しさはそこにありませんでした。あまりに熱心に語っているので、最初はなにか製品の営業をされるのではないかと身構えてしまいましたが、それは自分の浅はかなビジネス・マインドだと気付かされました。 仕事と生活を分ける働き方であるワーク・ライフ・バランスに長けた人というより、「ワーク・ライフ・インテグレーション」が上手い人なんだと思います。 そしてこんなに活気にあふれている秘密は、小野さんが楽しいから楽しい人が集まる、ということにあるようです。

詳しくは次回、対談記事を配信しますので、ぜひご覧いただければと思います。


ネクストモードのカルチャー


ちなみに、私が代表を務めるネクストモードでは、下記の図のような「求める人物像のカルチャー」を掲げていまして、その中でも「② 楽しく働くこと ひらめき、情熱、意欲、興奮を大切に」ということを大切にしています。

もちろん、仕事は楽しいことばかりではなく、嫌なことややりたくないことを乗り越えなくてはならないこともあります。上司との人間関係や、お客様からの無理難題、社内手続きや突然の転勤など、社会人には様々な苦労があるでしょう。

しかし、私はあえて言いたいと思います。楽しく働くことが生産性をあげます!

青臭い理念かもしれませんが、この考え方を曲げてまで会社を成長させようとは思っていません。ネクストモードにとって、この考え方は働くということに関する哲学であり、信条です。

※ネクストモードのカルチャーについての動画
https://youtu.be/gbDoh6WfwiU


要するに、楽しく働こうということです


自分の強みを明確に持ってそれを活かせている人は、幸せである、という傾向があります。逆に強みが見つかっていない人は、幸福度が低いという傾向もあるようです。

「強み」と「面白いこと=楽しいこと」は、鶏と卵の関係になっており、どちらかが見つからないと、他方も見つかりません。逆に、どちらかが見つかり始めると、好循環の因果関係ループが回り始め、より強みのある領域がどんどんと磨かれていき、さらに楽しい生きがいへと繋がっていきます。 「強み」や「面白いこと=楽しいこと」は、やり続けないと深まらないもので、最初から強みだったり、最初から面白くてたまらなかったりは、しません。

次回の小野さんとの対談でぜひ、この「面白くてたまらない」領域で活躍される方のエネルギーを感じていただければと思います。お楽しみに!

※このブロブで紹介しきれなかった「楽しく働くことが生産性をあげる」というテーマや小野さんの魅力については、クラスメソッドのブログ:https://dev.classmethod.jp/ で今後、紹介していきたいと思います。

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