北海道十勝で生まれたビオストックのミッションとは
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北海道十勝で生まれたビオストックのミッションとは

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こんにちは、株式会社ビオストックの熊谷 智孝です。

ビオストックは、バイオガスプラント、次世代ICTソリューションを活用して、畜産·酪農業のさまざまな課題解決をサポートする企業として2020年に創業しました。

今、様々な地域で「畜産·酪農業の未来を明るくしたい!」と考えている方が大勢いらっしゃいます。畜産、酪農を主産業とする自治体からしても、この産業をいかにサスティナブルにしていけるかが、まさに地方創生のキーとなるといえます。一方で、業界全体には課題も多く、それらについて「どうしようもないこと」「解決方法なんか無いのでは」と考えている方も多いと感じています。

構造的な課題があるからこそ簡単に解決できる状況ではありませんが、私たちはバイオガス × ICTというハードと、それに付随する各種サービスのご提供を通じて、この領域を一歩ずつ改善していきたいと考えています。

そこへNTT東日本より、地方創生についてのコミュニティメディアを立ち上げるので寄稿してほしいという呼びかけがありました。これは業界の課題認知を広げる良い機会だと感じ、多くの方に畜産·酪農について知ってほしいとの思いから、参加させてもらう事にしました。

畜産·酪農業の課題にどう向き合って行けば良いのか。お伝えしたい事は本当に沢山あるため、数回に分けてお伝えしたいと思います。まず第1回の本記事では、私が日々感じている畜産·酪農業の課題についてご紹介します。

記事を書いた人

図1

畜産・酪農業の市場環境の“いま”

まずは市場環境についてです。

酪農・畜産農家の数は、ここ30年で3分の1にまで減少しており、一方で1酪農・畜産農家あたりの飼養頭数は3倍にまで膨らんでいます。このことから、同業界の労働環境は、お世辞にも楽とはいいがたい状況だと言えます。

図2

<酪農農家数・1戸あたり飼養頭数(2020年1月31日 e-Sat 畜産統計調査「乳用牛飼養戸数・頭数累年統計(全国)」の数字をもとにビオストックが作成) >

当然ながら生き物を扱う産業なので、分娩対応等、昼夜を問わず対応する必要もあります。結果、総労働時間は全産業平均の2倍近くもあると言われており、それを遠因とした後継ぎ問題も、この産業の構造的な課題として横たわることになります。
 
「畜産・酪農のミライ」と偉そうに表題を打ちましたが、「いかに頭数を“無理なく”増やしていくことができるか」、そして「いかに新たに若者がやりたい仕事となるか」という2点が、産業の未来を考える上で重要な方向性だと感じています。

深刻な「ふん尿処理」をどうするか

熊谷社長写真

労働人口や働く環境以外での課題要因として、もう一つ避けては通れないのが「ふん尿処理」です。
 
例えば酪農について考えると、乳牛では、1日に60~70Kgものふん尿が排出されます。これが毎日、数百頭分出てくるわけですから、日量数は数十トンレベルとなります。
 
ふん尿については、通常は「堆肥化」処理を行います。これは、農場の隅にふん尿を溜め、大型の作業機器で定期的に空気を混ぜていくことで発酵を促し、堆肥を作り、畑に戻していくという作業になります。これが非常に大変でして、1人でやろうとすると毎日数時間かかるボリュームとなります。
 
また、堆肥化の工程での悪臭に関する近隣住民からの苦情も後を絶ちません。当然、「頭数を増やす=ふん尿も増える」ので、この出口部分を何とかしないことには、畜産・酪農の未来は語れないと捉えています。

持続可能な畜産・酪農業の実現と地域活性化をめざして

図4

<ビオストックホームページより>

これらの課題を解決するため、2020年7月に設立されたのがビオストックです。
 
畜産ふん尿を原料とした「バイオガスプラント」のコンサルタント会社をパートナー企業とし、持続可能な畜産・酪農業の実現と地域活性化をめざした企業です。
 
事業の柱としては、①ふん尿を適切に自動処理する「バイオガスプラントソリューション」と、②少しでも楽に営農するための「次世代畜産・酪農ソリューション」の提供です。
 
本社は、バイオガスプラントの最先端の地、北海道十勝に置いていますが、案件としては日本全土津々浦々となっており、メンバー全員リモートワークでのオフィスレスの働き方をしています。
 
時にはオホーツク海に面した公園の片隅から、時には宮崎県の酪農家の駐車場から、時には自宅の仕事机から、新しい働き方をしながら社会課題に取り組んでおります。
 
それでは次回は、ビオストックの具体的な取り組みについて一歩踏み込んでご紹介したいと思います。

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